ハンドソーンウェルテッド-01

通常の企画ブログを進めていく合間に、時々ハンドソーンウェルテッドによる靴作りの工程紹介もしようと思います。
カリキュラムに存在している大切な製法にもかかわらず、企画としてこの製法で靴を作る予定がないのが理由で、通常の連載企画とは別でたまに差し込むことで少しずつ紹介していくことにします。
ただ、他の方のブログやホームページ、本など、この製法の靴の構造は探せばいくらでも紹介しているところがあるので、ここでは構造についての詳しい説明はしないでいいかと思います。


中底加工

さて、初回は中底を加工する工程。中底は、ハンドソーンウェルテッド製法における土台と言える部分だと思います。
この土台である中底に、甲革(アッパー)、ウェルトを縫い付けるスクイ縫いと言う工程が特徴の製法で、「中底を加工する」とは、スクイ縫いをするための仕込みを中底に施すことを指します。

ドイツ製のショルダーから切り出しているところ
ドイツ製のショルダーから切り出しているところ

木型に釘で固定
木型に釘で固定

切り回して外側に溝を切る
切り回して外側に溝を切る

内側に溝を作る
内側に溝を作る

スクイ縫いのための下穴を開けている。
スクイ縫いのための下穴を開けている。

この工程は必要ない職人もいますが、私の場合はあったほうがきれいに仕上がるので開けています。
完成
完成



R.F Academyカリキュラム案内

中底加工(ハンドソーンウェルテッド製法)

ハンドソーンウェルテッドの靴作りは、手で縫う工程がとても関心を引きますが、縫うための下準備がとても重要です。初心者にとって手縫いの工程が難しいのは、この下準備が上手にできていないことがとても大きい原因だと感じます。
この加工がきちんとできていると、スクイ縫いも行いやすくなります。この加工が正確にできていればスクイ縫いが上手くできるとは言えませんが、スクイ縫いが上手く出来る人はこの加工が正確にできていると言えるでしょう。また、仕上がりの雰囲気を思い通りにするためには中底の加工をそれに応じて変えるため、中底加工を自由自在にできることは思いのままに靴を作るために欠かせない技術でもあります。
R.F Academyでは、この下準備の工程が、1年間を通じて課題として用意され、トレーニングを行います。ハンドソーンウェルテッド製法の靴作りがカリキュラムの後半に用意されているのも、それまでの期間に下準備の訓練をしっかり行った上で行いたいという理由によるものです。このトレーニングでは、下準備の上達だけでなく、包丁の扱い全般の技術の向上に繋がります。R.F Academyのホームページトップに表示されるこの写真は、あなたが1年間にトレーニングで使用する革の量を表しています。
靴学校921
このブログは靴と足のプロフェッショナルを育成する学校
921(クツビト)が情報を提供しています。