男が履けるかわいい雨靴-04(デザイン・型紙 / パターン)

雨用の靴なので、イメージとしてブーツが浮かびます。もちろん実用性の面からも短靴よりもブーツが良いです。
柔らかな印象に仕上げたいので、底付はステッチダウン製法(底付の工程で説明します)にしようと思います。ステッチダウンを選んだのは、以前からステッチダウンの靴を作りたいと思っていたこともあります。
木型が出来ているので、木型にデザインの線を引いていきます。
デザイン線が引けたら、底からは型紙の作業です。


木型にデザイン線を引き、それを写し取って型紙を作る。
これは半面型というもの。木型から写し取った線を平面に置き換えた状態。各パーツの紙型をここから切り出していく大元になる。
これは半面型というもの。木型から写し取った線を平面に置き換えた状態。各パーツの紙型をここから切り出していく大元になる。


型紙を作ることは、木型という曲面だらけの立体を平面に置き換える作業である。
それを縫製することで立体にする。縫製だけで完全に立体にする靴もあるが、多くはその後の「つり込み」の工程で靴としての立体にする。そのため、型紙にはそのことを見越した工夫が必要になる。
1回目の型紙 これでまずデザインのバランスをチェックし、必要な修正を加える。
1回目の型紙 これでまずデザインのバランスをチェックし、必要な修正を加える。


型紙の取り方は様々あり、どのやり方も一長一短あると思う。
大切なのは、その特徴を理解しておくこと。
靴には様々な製法があり、それに適した型紙がある。
木型の特徴を把握し、この工程でその後の工程をやりやすくするためにも重要である。
自分で全ての工程を行うなら、自分が作る型紙の特徴を知っておけば、どのやり方でも良いのだが、そうでない場合、「つり込み」を行う職人の好みもある。何人もの職人がいるメーカーでは、Aさん好みのものがBさんには不評ということもあると、友人から話を聞いたことがある。
型紙も非常に奥が深い。それゆえどこをどう切り取って取り上げたら興味を持っていただける内容になるのか難しい。
このブログであまり各論を書いてもそれはそれで伝わらないと思うが、良い題材があったら掘り下げてみたいと思う。



R.F Academyカリキュラム案内

型紙(パターン)について

R.F Academyで、型紙製作は1年目、2年目共に行われる重要な授業の一つです。

曲面ばかりの木型を平面に置き換えるとどうしても歪みを生じます。
その際に生じる歪みをどこで解消するのか。それはデザインによっても変わります。
1年目は半面型の作り方を一つに絞り、その方法で様々なデザインの型紙を作ることで、原則の理解を深めます。また、同じテーマのデザインであっても、線のひかれた位置により変わる歪みの解消を、繰り返しの練習で学びます。デザインの線を引きながら、型紙をどう作るかのイメージが出来るようになることを目指します。
2年目は、1年目と別の方法で半面型を取り、その違いを実感しながら型紙への理解を深めていきます。それぞれの特徴を知りながら使うことで、様々な木型のシチュエーションに対応できるようになります。
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