-学生の足を救う- 木型について2(細身の足)

既製靴のための木型を作る際、広く色々な人に履いて戴きたいと考えるのが普通でしょう。
しかし、足と木型の関係は一筋縄ではいきません。

数多くの足の寸法から平均値を設定してその寸法で作ったからといって、多くの人に合うとは言えません。

問題なく色々な既製靴を履けるお客様がいらっしゃいます。その方の足に合わせて作った木型が、他のいろいろな人の足に合うとも言えません。

しかし、誰かのために作った木型で作った靴が、他の誰にも合わないとも言えません。

おもしろいところです。


木型を作るには目標が必要です。
その目標というのは、足の形状イメージと寸法、そして出来上がりの靴のイメージです。

ここで言う足の形状のイメージとは、幅が広い足、細い足、甲の高い足、低い足、柔らかい足、硬い足といった構造的な特徴のことです。
木型を作る作業は、設定された寸法を、幅、厚み、内側、外側などに分配していく作業です。その配分をどうするかの大半は足がどのようであったかによります。
出来上がりの靴のイメージも大切です。
足型をそのまま使用して靴にしてもあまり良い靴にはなりません。
やはり、通常、靴は靴として作ったほうが良いのです。
(もちろん足の状況により例外はあります)

前置きが長くなりましたが、今回の既製の木型を作る上での目標の設定は、今回採寸させて戴いた足型の中から、最も典型的な足をしていて、既存のローファーを履いた際には典型的な問題を悩みとして持っていた足をモデルとして、その足を目標として、その足に合うように作っていくことにします。
靴学校921
このブログは靴と足のプロフェッショナルを育成する学校
921(クツビト)が情報を提供しています。