-学生の足を救う- 木型について4 (前は幅が広いが、踵が細身の足)

ここで言う「前は幅が広いが、踵が細め」とは、細く長い足と比べても同じくらいの踵の幅なのに、前足部は幅が広く、縦の長さに合わせた既存の既製ローファーでは幅がきつくて痛いという足を指すことにします。
また、このタイプの足には、ギュッと詰まったようなしっかりした足と、ふにゃふにゃに柔らかく、体重が乗っていないときは細いが、立つとベチャッと広がる足の2種類がありますが、今回は区別せずに一つのタイプとして扱います。

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このタイプの足で典型的なのは、既存の靴でサイズの大きいものを選択し、痛みに耐えながら長い時間をかけて自分の足で靴を大きくして履いています。

そのため、新しい靴を履いてまた痛い思いをすることを嫌います。

ですから、どんなにボロボロになっても古い靴を履き続けてしまいます。

ボロボロでもせめて踵など修理してくれたら良いのですが、ボロボロなだけに修理するのがもったいなく感じるのか、踵がすり減り、斜めになった靴を履き続けます。

すると、つま先は外に向いて足の裏が内を向き、膝が開いてがに股気味になり、骨盤が後傾して背中が丸まってしまう。こんな悪循環にはまってしまった姿勢の子を街で見かけます。

靴が姿勢に与える影響というものがとても大きいのだということが良くわかります。
靴はこうした単純な理由で、簡単に人の姿勢に影響を与えます。
こうした影響は、足はもちろん、膝、股関節、腰、背中、肩、腕、首、頭、全てのトラブルの原因になり得ることを、靴屋や治療家だけではなく、靴を履く人全員が認識しておくべきでしょう。

さて、このタイプの足の木型ですが、踵は細身の足と同じくらいに小さいという点から、前回細身の足に合わせて作成した木型をベースにし、それに手を加えることで作成していきたいと思います。

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木型

靴が身体にどのような影響を及ぼすかについて、ネットやテレビで色々と言われていますが、足の形や身体骨格、生活環境など複雑に条件が重なるなかで、一般論がぴったりと当てはまる人は意外と少ないです。
足の形、骨格、生活環境、それと靴。これらがどう影響し合うのかを詳しく知るためには、それぞれについての知識が必要になります。
R.F Academyでは、各テーマの学習に十分な時間をかけます。
基礎知識は、教えるにも時間がかかり、教わるにも覚えることが多く、地道な努力が必要です。どちらにとっても大変な労力が必要で、これまで靴業界ではこの基礎をきちんと学ぶことがなかなか出来ませんでした。
ここで学ぶ基礎知識は、学生が卒業後に専門的な知識を掘り下げたいと思った時にも大いに役に立つことでしょう。
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