ハンドソーンウェルトで縫い合わされるものは、中底、アッパー、ウェルトの3つです。
スクイ縫いに必要なウェルトの加工を行います。
ウェルトに使われる革は、硬すぎては縫いにくく、柔らかすぎてはコバがスッキリと仕上がりにくくなってしまいます。
加工に複雑なことはありませんが、50~70センチくらいの長さを均一に加工する必要があります。

革の表面(銀面)を、ガラスなどを使って削ります。

仕上げるコバの色に合わせて色を塗ります。

半分に切ります。

水に浸けます。

カンナを用いて目的の厚みにします。

裏面(床面)に溝を切ります。

溝を切った側の表面から、角を落とし、斜面を作ります。

ウェルトの完成です
斜面の幅や溝の位置は、使用するウェルトの厚みによって少し変更します。
好みもありますので色々ですが、溝の位置は端から2.5~4.5ミリ、角を落とす幅もそのくらいになります。








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ウェルト加工
ハンドソーンによる靴作りを行う場合は、ウェルトは自作していただきます。 しかし、スクイ縫いの反復練習を行う際には加工済みの既製品を用います。 スクイ縫いの練習にウェルトは欠かせませんが、溝や斜面の幅の設定に違いはあるものの、製作において技術的な難易度は高くありません。他のトレーニングで包丁の技術が高まっていれば難しい加工ではありませんので、限られた時間の中での練習に於いては、加工済みの既製品を用います。 練習を繰り返す中で、好みが生じたり、試してみたい欲求が生じ、時間に余裕があるのなら、自分で製作してみても良いでしょう。
靴学校921
このブログは靴と足のプロフェッショナルを育成する学校
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