足の小指が痛くなる人が知っておくべきこと

靴を履くとなぜ小指が痛くなるのか?

 

小指の痛みは、歩くのが嫌になるほど痛くなることがありますよね。
足に変形がある場合もありますが、たいていは一見して痛みと直接結びつくような特徴はありません。
だからこそなぜいつも痛いのか疑問だったり、心配になったりします。
この記事では、小指の痛みの原因を4つに分けています。
私の経験上、9割の方の原因はこの4つのうちのどれかです。
読んでいただければ、あなたの特徴に思い当たる記事が見つかると思います。
痛みの原因毎に対処法を紹介していますので、小指を痛みから解放してあげましょう!!

 

小指が痛い理由

理由1、 足の形:親指から小指まで指先の位置がほぼ横並び。
理由2、 足のクセ:立っていると足首を内側に曲げたくなる。
理由3、 関節の変形:内反小趾(ないはんしょうし)。
理由4、 骨の形:骨が出っ張っている。

 

 

小指が痛くなりやすい足の形

親指の付け根と小指の付け根の位置があまり変わらない足が、小指が痛くなりやすい足です。

この足は、いわゆるスクエア型と呼ばれる足のタイプで、指先がほぼ横並びに揃っています。
この足の大切なもう一つの特徴は、親指から小指まで、指の付け根がほぼ真横に並んでいることです。
同じでしょ?と思うかもしれませんが、そうではありません。

この足の形の人は、親指と同じ位置に小指の付け根がありますので、他の足の人よりも小指の付け根がつま先寄りにあります。
靴は各メーカーが、踵から指の付け根までの距離を設定して木型を作っています。
木型は基本的に、設定された指の付け根部分の横幅が一番広く、そこから先に向かって細くなっていきます。
では、設定された指の付け根の位置よりも、実際の足の付け根がつま先寄りにきてしまっていたら、どうでしょう。
小指の付け根がある場所は、靴が既に細くなり始めたところに来てしまいます。
そうすると、どうしても靴に強く当たってしまいます。
ですから、この足の形の人は、つま先に向かって細くなっている靴を履くと、小指が靴に当たって痛くなってしまいます。
そして、靴の形によって、小指の先が痛くなる場合と、小指の付け根との両方が痛くなる場合があるというわけです。

 

小指が痛くなりやすい足のクセ

立っていると足を外側に倒したくなるクセを持っている人がいます。
足にこのクセがある人は、普段から足の外側で立っているため、靴が外側から減っていきます。
そして、減ってしまうと靴が斜めになるため、ますます足の外側に体重が乗ることになります。
すると、内側には体重はかからなくなり、傾いた靴の中で足は小指を靴に押しつけるようにして立つことになってしまうのです。
つまり、立っている間、体重をかけて小指を靴に押しつけているようなものですから、小指に痛みが出ます。
このクセは、外側の減った靴を履くことで助長されて、足に染み付きます。
そして、気づいた時には信号待ちで足を横に曲げるクセが身についてしまうのです。
心当たりはがありますか?だとしたらこのタイプです。
小指の付け根に痛みが出ることが多いですが、指先に痛みが出ることもあります。

 

内反小趾(ないはんしょうし)

内反小趾という変形が原因でも痛みがおこります。内反小趾そのものの原因は、外反母趾と同様に、足の指の付け根が横に広がってしまって起こります。
内反小趾による痛みは、ほとんどが小指の付け根に起こります。小指の付け根の関節が内反変形によって足の外側に突出することになります。そのため、小指の付け根が靴に点で接するために痛みを生じてしまいます。また、外反母趾と内反小趾両方の変形の起こっている足では小指下に脂肪が薄くなっていて、固いタコができていてそれが痛むという場合もあります。

 

小指の付け根の骨が出っ張っている

一見内反小趾に見えるのですが、足の指の付け根が横に広がっていることがありませんので、内反小趾とは区別されます。
このタイプの足には、さらに2つの形があります。どちらも小指の付け根が痛くなることがほとんどですが、痛みの出方が異なります。

 

足首を横に曲げるクセを伴うタイプ

1つ目は、先に書いた、足首を内返しに曲げるクセを持っている足に起こりやすい状態です。小指が親指の方に曲がってしまい、小指の付け根側の骨が出っ張って見えているものです。靴に押し付けられるようになって痛みを生じます。

 

足首の癖とは関係のないタイプ

2つ目は、小指の付け根の関節の、付け根側の骨が大きくなっている場合です。このタイプは、小指の付け根が親指の付け根くらいの大きさになってしまうこともあり、靴のこの部分がとてもきつくなってしまいます。痛みの原因は靴の寸法が足りないことであり、パンプスなどでは、トップラインが食い込んでしまう場合や、きつくて入らないこともあります。

 

小指が痛くなる人がやるべきこと

上記のような4つの痛みの出るタイプの人が、対策としてやるべきことがあります。
これは同時に、今は痛みが無い人にとっての予防となることもあります。

 

4タイプに共通してやるべきこと

全タイプに共通してやるべきことは、靴をこまめに修理するということです。小指が痛くなると言うことは、いずれのタイプにしても、靴の外側に小指が当たっているということです。ですから、靴の中で足が外側にずれてしまうことがあってはいけません。そんな状況を簡単に作ってしまうのが、靴の踵や底の外側が減ることです。日本人は脛が湾曲していてO脚気味であることが多く、外側が減りやすいです。そして、外側が減ると内側には荷重しづらくなってしまい、ますます外側へと荷重は移動します。踵や底の外側が減った靴は当然斜めになり、斜めの靴を履くと足は靴の中で外側に移動してしまいますから、小指へのストレスは増えます。また、こうした状況が足への誤ったクセを生じさせます。それが、「小指が痛くなる足のクセ」です。
このクセについて詳しくはしょっちゅう軽い捻挫をする人の足をご覧ください。
この対処が足「小指が痛くなる足のクセ」タイプの人以外にも必要な理由は、他の理由で小指が痛い人にこのクセが身に付き、重ねて原因となることがあり得るからです。
また、今は小指が痛くない人にも、「小指が痛くなる足のクセ」を生じさせる原因となりますから、全ての人にとって、靴の踵と底をこまめに修理し、靴が常に平らな状態でいることは、大切なことなのです。

 

足の形が痛くなりやすいタイプがやるべきこと

このタイプがやるべきことは、「足に合った靴を履く」「好みの靴が足に合わない形の場合には加工をする」「圧迫された小趾をストレッチする」の3つです。足の形は変えられませんから、靴の形を変えるということです。 このタイプ、親指の付け根と小指の付け根の位置があまり変わらない足は、足の指が短いのが特徴です。そのため、爪先が細くなっている靴は足に合いません。それこそが痛みの原因ですので、靴の形が足の形に合っているものを選ぶことが最善です。この足の形に合う靴の形は、コロンと丸みを帯びた形で、代表的なものはオブリークと呼ばれるタイプの靴です。
しかし、この形の靴はどうしてもカジュアルな印象になってしまうため、好みがわかれます。エレガントなデザインや、そこまでいかなくてももう少しすっきりとした印象の靴を履きたい方には、足に良いとはいえ受け入れ難い場合も多いですよね。
そうした場合に、指先の当たる範囲だけでも幅を広げると、指の圧迫が楽になります。


こうした加工は、靴の小売店で行っている店もありますので、購入する前にそうした加工ができるがどうかを聞いてみるといいでしょう。もちろん、幅を広げるわけですから、棚に並んでいた際の靴の印象からは少し変わってしまいます。それでも、もともと幅を広く作った靴のような印象にはなりません。もともとの印象を残しながら、足の形に合わせて必要な部分が広がったと言う方が正確でしょう。

最後に、これは痛みを予防するために行うことではないのですが、つま先の幅が十分ではなく、小指が圧迫された靴を履いていると、小指は圧迫によって動けなくなり、動けない状態が続いた小趾は動かなくなり、指が曲がったり、浮き指と呼ばれる状態になる原因となります。小指が圧迫されていると感じている人は、家に帰って靴を脱いでから、手で小指を動かしてあげましょう。狭いところに長時間座っていたら、伸びやストレッチをしたくなると思います。靴の中で圧迫されていた小指にもその伸びやストレッチをしてあげると言うわけです。小指の付け根を曲げ、伸ばし、外に開き、内に曲げ、内に軽く捻じり、外に軽く捻じる。力強くやる必要はありません。その方向に軽い力で動かしたときに動く分だけ動かす程度で構いません。それだけでも、1日圧迫されていたストレスが和らぎます。

 

付け根が大きくなって痛みがある人がするべきこと

当たり前の様ですが、靴の該当部分をピンポイントで伸ばして、窮屈にならないようにしなくてはいけません。
小指の付け根が大きくなってしまうことについては、原因は1つではありません。原因が違うと、痛みの出方も変わったりするのですが、今回は共通して言えることだけにしたいと思います。
小指の付け根が大きくなり、靴が窮屈になって痛い場合は、その部分を伸ばすことで痛みが出ないようにできます。これもまた、靴の小売店で行っている所を探してみると良いでしょう。小指だけが大きくなっているため、その部分が痛くないくらいに始めからゆったりとした靴を選ぶと、その他の指や甲回りは緩いことが殆どです。ですから、靴を選ぶ際にはその部分がきついことを無視して考え、他の部分がフィットしている靴を選んでから、窮屈な部分を伸ばすようにしましょう。その際、デザインの切り返しが丁度きつい部分に来ていたり、伸ばしたい部分が補強されているデザインは残念ながら避けた方が良いでしょう。また、伸びにくい素材もあります。伸ばすような加工をしている店なら、伸びにくい素材かどうかの判断も出来ると思います。相談してみると良いでしょう。

 

内反小趾(ないはんしょうし)になっている人がするべきこと

インソールによる足の構造のサポートを強くお勧めします。内反小趾というのは、外反母趾のような変形が小指で起こっていることです。内反小趾と診断された方は、親指から小指までの指の付け根の並びである横アーチという構造がくずれてしまい、足指の付け根に過剰な負担がかかってしまっている状態を伴っていることが多いです。内反小趾があって痛みがあるという場合、変形部分が靴に当たって、又は小指付け根の足裏に胼胝が出来てその部分が痛いことが多いのですが、痛い部分への対処と同時に、崩れてしまったアーチ構造をサポートし、機能を助けてあげることが必要です。そのための対処は、インソールを用いて行うことが最も効果的です。内反小趾という共通の問題を持っている足の人が全て同じ足の特徴とは限りません。現在の足がどういう状態なのか、見た目だけではわからないことが多いですから、知識のある専門家へのご相談をおすすめします。

 

足の小指が痛い人が知っておくべきこと

靴に当たって小指が痛い人は、かなり多いです。小指が痛いとひとことで言っても、様々なタイプがあることを先ずは知ってください。そして、人は痛みから逃れようとします。そのため、小指が痛いと親指側に体重をかけるように無理な歩き方をしたり、変に大きな靴を履いて歩き方に悪い影響を及ぼしたりします。それは、新たな足のクセを生じさせることに繋がります。
相談できる専門店が思い当たらないようでしたら、自分がどのタイプに当てはまるのか考え、ここにある対処法を無理のないように試してみて下さい。
どうしたら痛みが軽減されるのか、どうしたら痛みが強く出てしまうのか、試行錯誤しながら自分の足と向かい合うヒントになるはずです。
あなたの足は、あなたの骨格や生活環境に合わせて立ち、歩くために変化をして今の特徴になりました。いつまでも自分の足で歩くことが出来るようにするために、日ごろから自分の足を観察し、ストレスが軽減できる方法を考えてあげることが必要です。

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