踵からげぬい

前回のスクイ縫いで紹介したような、ウェルトを縫いつける作業を、つま先から踵までぐるっと1周行われた靴をダブルウェルトと言います。
それに対して、ヒールがつく部分はウェルトを縫わないで作る靴をシングルウェルトと言います。
シングルウェルトの場合、スクイ縫いが終わった段階ではヒール部分のアッパーはまだ釘で固定されたままです。
そのため、他の方法でアッパーを固定します。
他の方法と言うのは、縫うか、タックスと言う釘で留めるか、糊だと思います、他にあるかもしれません。
ここで説明するのは縫う方法ですが、これもいくつかあります。
いろいろ試しましたが、あまり凝らずにやるほうが結果的にはきれいだと思っています。

あまり凝らずにからげ縫いのやり方です。
これは、スクイ縫いが手前に手前に縫い下がるのとは逆で、向こうへ向こうへと縫い上がっていきます。
左利きの写真です


アッパーから針を刺します


アッパーと裏革を貫通したら、アッパーの穴よりも少し内側から中底に針を刺します


アッパーの淵を越えたところで針を上に出します


針を抜いたら、糸を通します


糸を引っ張ったままの状態で、エッジを出すように横面、底面から叩きます


スクイ縫いとは異なり、1本糸で縫っていくため、内側から抜かれた糸はそのまま外側の次の目の穴に通され、くるくると巻き上げるように縫っていきます。
かかとを回ったら完成です。
靴学校921
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