中物

ウェルトを縫いつけた後、ウェルトと中底にどうしても段差が出来てしまいます。
その段差を埋める作業を行います。
様々な呼び方があるようですが、ここでは中物と呼ばせていただきます。
中物に使われる素材は、コルク、フェルト、スポンジ、革などが一般的です。
コルクも、シート状のものをカットして貼る方法と、粒状の物を接着物と混ぜて詰める方法に分かれます。
粒状のコルクの接着物には、糊や、以前に糸に塗るために煮たチャンを用いたりします。
段差の大きい小さいは中底の加工によって変わります。
今回の作り方では、段差は小さい方になりますので、粒状のコルクをチャンでつないで中物に使用します。


前回の残りのコルク


チャンを足して、加熱して溶かします

この場合も時期に応じて油の量を加減しますが、糸に使うよりも油を多く、柔らかめの、べとべとした状態のチャンにします。

コルクを足します


よく混ぜます


チャンによって接着するのではなく、次の工程で本底を貼るまでの間、中底にとどまってくれていればいいので、チャンは少なめで良いです。

私の場合は、最初にある程度の量をどさっとのせてしまいます


へらで押し付けながら均一に伸ばします


細かい場所はスプーンなどを使って整えます


完成

仕上がりのイメージを持って作業することが大切です。



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中物について

授業の中での中物は、スポンジで行うことが多いです。グラインダーを用いて加工するのに適しているからです。仕上がりのイメージを持って作業することが大切だと記したとおり、どう仕上げるかが頭にないと、手作業で粒コルクを詰める作業は時間ばかりがかかり、初心者のうちは、結果として靴全体の構成の邪魔になってしまいかねません。
スポンジであれば、スポンジを貼り、自分なりの仕上がりのイメージを持ってグラインダーを用いて短時間で作業します。
その仕上がりが適切であるか確認を受け、修正すべき点があれば自分のイメージを修正し、再度作業を行うことが出来ます。
イメージを形にし、そのイメージを修正して再度形にすることを繰り返すことで仕上がりのイメージがより正しいものになります。 きちんとした仕上がりのイメージを持つためには、反復して練習することが必要です。
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